霊峰富士第六箇度登拝修行出立

     7月5日(木)

 

 

 

 

     雲に遮られている太陽。蒸すような暑さがまとわりつくよう。

     女坂を登ると、じとっと汗ばんでくる身体。梅雨の谷間の

     もやっとした空気の中に、一陣の爽やかな風が吹き抜けた

     あとがあります。

     それは、高尾山を吹き抜け、湖を渡り、峠を越え、富士山頂

     を目指します。

     本日、第六箇度富士登拝修行の一行が富士山を目指して、

     出発いたしました。

     早朝、4:30本堂での勤行に続き、浅間社にて出立式が執り

     行われ、山内僧侶・職員の見守る中、道中の先達に、その証

     である梵天袈裟が御貫首から手渡され、「多少の無理はして

     も良いが、決して無茶はしないように。この事を心がけ、無事

     成満するように」と激励の言葉が掛けられました。

     初めて参加する方、ベテランの方様々ですが、それぞれが充

     実した修行を経て、満足して帰ってくることを願っています。

     加えて、ここ2回程、見られなかった、富士山頂でのご来光を

     拝めるといいですね! いってらっしゃい!

     天狗の落とし文

              報われない努力などありません